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伊豆半島ロングトレイル テント泊縦走「前編:城ケ崎海岸、大室山、天城山」

アドベンチャーディバズの2022年のゴールデンウィークツアーは伊豆半島のロングトレイル縦走です!

こちらのブログでコースとツアー内容を紹介します。

 

「伊豆半島ロングトレイル」とは?

じつは、伊豆半島の「ロングトレイル」という正式なコースはありません。

何年も前から伊豆半島に魅了された我々アドベンチャーディバズが伊豆半島を北から南へ、そして東から西へと毎年、横断縦走ツアーを企画し、それを「ロングトレイル」や「グランド・トラバース」と呼んできました。

(※現在、伊豆半島の観光課(?)が正式な「伊豆ロングトレイル」を作り込んでいると聞いています。)

今年はGW中に、全長100キロのルートを繋げ、6泊7日「これぞ、ロングトレイル!」と自慢できる(したい!)長距離のトレッキングツアーを企画しました。

 

 

どのようなコースなの?

まずはこちらの地図をご覧ください。

ちょっとおおざっぱだけれど全体のコースが分かります。

     ↓

 

 

<前半コース> DAY 1 & DAY 2

 

ツアーの前半は1泊2日のテント泊縦走です。伊豆半島の東海岸からスタートし(ピンク色)、伊豆の真ん中にある天城へ向かいます(オレンジ色)。正確にいうと伊豆の最難所と呼ばれていた天城を越えます!

 

5/1(日)

初日熱い溶岩がドロ~と流れ出して冷たい海水と接触して派手に固まった城ケ崎海岸へ。

それからご立派なスコリア丘の大室山でお鉢巡り。海岸沿いの絶景ハイキングトレイルと観光を両方楽しめるわりと緩めな一日です。

 

5/2(月)

2日目は伊豆半島の中心部まで突き進め、かつて海の下だった奥深い天城山脈へ。

時間的にも(8時間半)距離的にも(16㎞)かなりがっつりしたロングな1日になりますが、伊豆高原でテント泊するから早朝にスタートでき、1日で歩いて天城を越えることが可能です。達成感、間違いなし!

 

 

コースの詳しい説明はこちらのツアーのお申込み・詳細ページで紹介していますので是非ご覧ください。

 

でもせっかくなので、昨年のツアーの写真を公開しながら前半ツアーの雰囲気が分かるようにこちらのブログでも紹介します♪


DAY 1 - 城ケ崎海岸&大室山

▼伊豆急 城ケ崎海岸駅 10時集合

▼伊豆半島の東側にある伊豆高原の城ケ崎海岸からスタート!

みんな初日は元気いっぱい!そしてこれからの長旅に向け期待もいっぱい!

▼城ケ崎海岸は約4000年前に大室山が噴火した時に流れ出した溶岩でできた真っ黒い海岸。激しい波がギザギザの溶岩絶壁に激しくバッシャーンと当たるのを崖の上から見れて迫力あり!

▼1261年。激しい波が打ちつける「俎岩」(まないたいわ)と呼ばれる岩場に置き去りにされた日蓮。本当に恐怖だ(><)

 

 

と思いきや、

 

う~ん?!なんだ?

 

ズーム ======>>>>>>!

 

▼この危なっかしい黒崖の先端に自ら向かって、そこにちょこんと座って優雅に釣りをしているのでは!!

場所によって、朝船で岩に落とされて、夕方船で迎えに来てくれるらしい。

もし船が来なかったらどうしよう~と心配にならないのかしら?(><)

「あ、ごめーん、迎えにに行くのすっかり忘れちゃったぁ~」なんて言われたらマジ切れるわ(- - #)

しかし、伊豆半島の磯釣りって人気だと聞いているけれど、なんだかエクストリームなフィッシングですね~

 

さて、

あれ・・・

このポツポツは、、、もしかして雨か。

 

みんなしっかりレインウェア上下持ってるし、ザックカバーもあるし、傘まで持ってきてる人もいるし、ノー問題!準備ばっちりだ。

しっとりとした森も美しいじゃない~♪

ちょっと巨大だけれど、城ケ崎海岸の植物たちにも癒されるじゃない~♪

と遊歩道を進んでいたら、突然、

 

ギャ―――!!!

 

<この雷の写真はイメージです>
<この雷の写真はイメージです>

次から次へとピカドン、ピカドン、ピカドン(><)(><)(><)

しかもすぐ近くで落ちまくり!(ピカ、1、2、ドン!という間隔で)

本当に怖かった。

 

▼できるだけ木が低い場所を探し(そんな都合が良い場所なんてほとんどないけれど)、参加者同士の間隔を取り、低くくしゃがみ込む「雷ポジション」を取って雷が通り過ぎるまで30分ほど待機。お陰様でさっきまでのウキウキ遊歩道気分からおびえるびしょ濡れの子犬気分に。

天気予報は見ていたけれど、雷雲の早い動きをちゃんと予想しきれなかったことを猛反省して、ポーリンガイド、その後、観天望気の勉強をしまくり。でもやはり完璧に予想するのはとても難しいのかも(><)

 

▼大雨と雷が通り過ぎたら、まるで奇跡かのようにキャンプ場にたどり着くまで青空と太陽の<晴れ>

雨に濡れずにテントを張ることもでき、夕方はみんな貸切のテント場でのんびり夕食タイム。

そしてその後、また土砂降りと雷が・・・

 

 

昨年は強風と雨の悪天候のため、大室山のチェアリフトが止まってしまい登れず。

でも予定通り登ったら、、、

 

ドーン!

 

▼こちらが伊東市・伊豆高原の有名な大室山です。

 

写真:伊豆高原ロゲイニング大会より
写真:伊豆高原ロゲイニング大会より

あちこちから見ても「お!あれは大室山だ!」とすぐ分かるほどの存在感あり。

 

このエリアのシンボル的な山なので、やはり一生に一度は登ってみるべし!

ということで、今回のツアーで昨年行き損ねた大室山を登ります!(チェアリフトで♪)

そして眼下に海と翌日歩く山の絶景を眺めながら、楽し~く上の写真の火口トレイルをぐるんと回ってきます!


DAY 2 - 天城山

▼バスで天城縦走路の登山口へ移動して早朝スタート。

今日はがっつり行くぜ、天城を越えるぜ「おおー!」と気合を入れて出発。

 

ちなみに天城山、天城山とよく言われているけれど、じつは「天城山」という山は存在しません!

 

「天城山」というのは総称で、伊豆半島最高峰の万三郎岳(ばんざぶろうだけ 1,406m)、万二郎岳(ばんじろうだけ 1,299m)、遠笠山(とおがさやま 1,197m)等の山々を「天城山」と呼んでいます。

 

天城シャクナゲの群生地としても有名です!でも残念ながらGW中はまだ咲いていません(涙)

 

▼でも代わりにこういう素敵な景色に出会えます。

 

こういう素敵なお花にも出会えます。

▼あら~なんと可愛いらしい白いお花なんだろう~♪ ちょっと味見しちゃおうかな♪ と思った方はちょっと待て!

馬酔木(あせび)という花で、他の動植物を寄せ付けないほど木全体に毒性があります。

文字通り、馬が枝葉を食べると呼吸中枢が侵され、馬が酔っぱらったかのようにフラフラよろけてしまうそうです。

可愛いお花にだまされるな!! →深い意味が含まれてそう(笑)

 

▼森の木々ともお友達になれます。

こちらはすべすべのヒメシャラたち。頬を当てると肌がすべすべになるというウワサ (^^)

▼山奥感半端ない天城山の縦走路。その理由は簡単で、本当に伊豆半島の誰もいない中心部にいるからです!

あまりにも遠くて、なかなか伊豆半島の中心部まで行くことがない。

 

でもまだ健脚なうち、テントむし山旅ではドーンとど真ん中に向かいましょう!

そして伊豆半島愛好者として一生に一度は越えてみるべき天城山と天城峠を越えましょう!

 

 

以上、こちらが 5/1- 5/2の伊豆半島ロングトレイルの1日目と2日目となります。

 

もちろん天候によって、見えてくる景色や体験できる自然が変わってくるけれど、伊豆半島の古いコアの部分(天城山)とわりと新しい溶岩の海岸地帯をたったの1泊2日で両方体験できる、本当におもしろい2日間です!そして今回は雷に出会いませんように!

 

もしよかったらぜひぜひご参加くださいませ♪

ツアー詳細はこちらをクリック↓


私でも参加できるの?!

伊豆半島は魅力的だけれど、テント泊の経験がない、荷物を持って全部歩き切る自信がない、体力的に心配などなど、色々相談されます。

 

簡単にまとめると:

  • テント泊経験がなくてもOKです!やる気さえあれば実践しながら覚えられます。
  • 重たいザックを持てなくてもOKです!DIVASのサポート車があるので、テント・寝袋などの荷物は車に預けて毎日テント場まで運んでもらうことができます。そうすれば日帰り用のバックパックを背負って、とにかく毎日しっかり歩くことに集中することができます。
  • 体力的に不安の場合はお気軽にご相談ください

基本的に山を登ったり下りたりするので、登山の経験は必要です。もしくはランニングなどの有酸素運動を普段からされていたら大丈夫です。短い日は約6時間ほど歩きますが、長い日は8時間半超えることもあります。場所にもよりますが、万が一の体調不良や怪我のとき、サポート車でピックアップもしくはワープ(コースショートカット)も可能です。

テント泊縦走なので、決して「楽」ではないかもしれないけれど、ゴールしたときの達成感と充実感は大きく、絶対に心に残る山旅になるはずです!