by ポーリン

九州大分県の東の端に円く突き出ている国東半島は、神と仏が一緒に存在していた独特な場所である。
今回のテントむしでは、1300年という深い歴史を感じながら六郷満山のお寺や神社を山道や古道を繋げて歩いてきました。
~六郷満山とは~
「大分県国東半島一帯にある寺院群の総称を「六郷満山」と呼び、神仏習合の文化が今日まで受け継がれている。六郷は両子寺を中心とした山稜の間に開かれた六つの郷、満山はそこに築かれた寺院群を指し、古くから六郷満山文化と呼ばれる独特の山岳宗教文化が栄え、2018年には開山1300年という大きな節目を迎えた。」
宇佐国東半島を巡る会の資料より
国東半島の山旅のスタートは両子寺。
昨年、両子寺の住職の寺田さんにお会いし、それをきっかけに今年は温かく迎えて頂きとても有難く、特別に両子寺の敷地内にある「ふたご森のいえ」に前泊させて頂きました。住職さんは「自然を守る大切さ」という気持ちを共有してもっと広く伝えるために森の再生プロジェクトを立ち上げ、ここをベースに地元の方々を集めて下草刈り作業などを実行しているそうです。東京からはちょっと遠いけれどいつか参加したい・・・

開山1300年の特別記念として、六郷満山の寺院は紅葉の時期に特別ライトアップ。今回ちょうど両子寺の番でこんな神秘的な世界が広がっていた。
ロングトレイルツアーのオフィシャルスタートは翌朝、両子寺から。渡ったら信仰心が湧き起こされるという赤い無明橋を渡り(橋の下に観音様が祀ってある!)、仁王門様たちの足をしっかりさすってから出発!長い石段を登って門を通ったら、違う世界へ踏み込みます。
両子寺の仁王たち!3日間、がんばりましょうー!

大講堂でお参りしてから岩場と一体化している奥ノ院へ。
そこからさらに登り詰め、両子山の七不思議の「針の耳」を通り抜け、両子山の山頂を目指す。
両子山山頂!
最高にいいお天気に恵まれました!

そこからディバズらしく、不明瞭な尾根道を下りて(道もトレイルもないけれど!)
さらにディバズらしく、不明瞭な尾根道を登る(こちらにも道もトレイルもなし!)♪
じつは「国東半島の峯道ロングトレイル」は舗装道路のロード歩きが多いけれど、山と地図読みが好きなディバズはできるだけ山道を辿りたくて、地形図を見ながら登山道や古道や林道を繋ぎ合わせ、ロングトレイルの「いいところ取り」をしたルートを作り込みました。
清滝観音

文殊仙寺
どこ見ても岩場に石仏が置かれているか刻み込まれている。「修正鬼会(しゅじょうおにえ)」という儀式が行われる茅葺屋根の立派な講堂も風情あり。
初日は山の上のテント場までプチナイトハイク!!(写真ではかなり本格的に見えるけれど(^^;))

夜、真っ暗の中で尾根上でお会いする孤独の「ゴームリさん」はちょっと怖いかも~(><)

一日目のゴールとテント場は五辻不動からちょっと下りたところの快適な広場。今回も特別に千燈寺の住職さんに許可を頂いて使わせて頂きました!

夕食は大分の郷土料理、麦味噌を使った「だんご汁」をみんなで作ってみました。自家製の乾燥野菜を戻して、だんごを練って、出来上がり!
そして六郷満山の濁り酒で乾杯~!
ちなみに、今回のメインガイドを務めてくれたのは大分出身の「くらら」(倉原卓也)。今は静岡県伊豆半島の河津に住んでいてキャニオ二ングとトレイルラン二ングのガイドをしているけれど、自分の故郷の素晴らしさも是非みんなに伝えたいと言う彼の熱い想いに魅かれ、ちょっと遠いけれど、思い切ってくららにディバズの九州ツアーをお願いすることにしました。

~テントむし山旅 国東半島ロングトレイルツアー つづく~
国東半島の写真がもっとあります!