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パート9:分水嶺トレイル2018 レポート「素敵な出会い」

山の一人歩きも楽しいけれど、

同じ時間の中、同じ目標を持って、同じことに挑戦して、同じゴールを目指すのがレースならはでの面白さだと思う。

 

とくにソロの場合、一人で歩いているけれど、仲間と歩いている感覚があり、

マイペースでありながら、人好きな私にとってはとても楽しい。

 

分水嶺では、途中で久しぶりな友達と会ったり、新しい人に出会ったり、そして淋しいお別れもあったりして、人生を凝縮したような旅である。

 

 

今回、雲取山を登る途中で出会ったのがこの方です。

最初は、誰だか分からなかったけれど、抜いたり、追い抜かされたりしているうちに、いつの間にかペースを合わせて一緒に歩いていた。どうやら「トレイルランナー」というより「山屋」な雰囲気の人。昨年もBロングに出たとのこと。そしてこのレースでは主催者の武田さんしか知り合いがいないと。口数少ない、かっこいい山男な感じ。

 

歩きながら、所々ちょっとづつ会話をするようになる。

休憩時間も一緒に取るようになる。

大変なところではお互いに頑張ろうねと励ましあう。

そして気付いたら各自で歩いているけれど、なんとなく一緒に歩いている感じになってくる。

 

しかし、よく考えてみると「青い人」の名前すら知らなかった。

 

「あの~ちなみに、お名前は?」と聞く。

 

そこでやっと、たまたま途中ですれ違った旅人から、「愛知からの高松さん」が「分水嶺の仲間」に変わった。

 

高松さんとは、七ッ石の手前くらいから、雲取山~飛龍権現~将監峠~雁坂峠のセクションを約12時間一緒に歩いた。

体調が悪かったので、比較的楽な区間のはずだったのに「もうダメかな」と思えるほど私にとって大変な道のりだった。でも「愛知からの高松さん」と一緒に歩いて、ちょっとづつ元気を取り戻すことができた。

 

ソロとはいえ、結局人間って「仲間」というのが大事なのかもね。

 

 

 

~つづく~(次回は「淋しいお別れ編」)