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パート6:分水嶺トレイル2018 レポート「スタート!(やっと)」

7月13日(金)奥多摩駅 0時スタート!

 

最初はハニワ(高濱)や周りの人と楽しくおしゃべりしながら歩く。でもなぜか序盤からいきなり脚が重くなってきて、ペースを上げるどころか、落ちていくばかり。

 

苦しい。
足が動かない。
だるい。
眠い。
なんかおかしい。

 

ハニワに先に行ってもらい、後ろからドンドン来る選手たちに道を譲って前に行ってもらう。そして気付いたら暗い山道を一人で歩いていた。

 

じつは、ちょうど2週間前、半ギックリ腰になってしまい(半ギックリ=ギックリだけれど、腰を曲げながら少し歩ける状態)、激痛い鍼治療を徹底的に受けて奇跡的にギリギリ治ったばかりだった。しかし、その間ずっと運動どころかほとんど歩いてもいなかった。それでいきなりこんな長い登りはキツイというかさすがに無茶だったのかな()

気持ちはイケイケ気分で張り切っているけれど、身体はゾンビ―状態。

 

それで登りながら自分との会話(交渉)が始まる:

 

ポーリン1:「あの~言いたくないけれど、もうずっとこんなチンタラしか歩けないなら、ゴールに一生つかなさそうなので、ダメージを最小限に止めてもう早めに山を下りて奥多摩駅に戻ったほうが良いんじゃん? ね、始発で帰ろうよ。」

 

ポーリン2:「え~でも腰も大丈夫そうだし、そしてあんなに頑張って治療して何とかスタートラインに立てたのに、ここで辞めちゃうのはもったいないよー()」

 

ポーリン1:「腰の問題じゃなくて、体力の問題だと思うよ。アドベンチャーレースの後、ほとんど運動していないよね。ぎっくり腰になってから運動どころか、ほとんど歩いていないよね。一歩も。それでいきなり10キロ以上背負ってコースタイムを8割切って山を100キロ歩こうと思うなんて、はっきり言って無謀だ。英語で言うとSTUPID。もっと言うと and CRAZY too」(ちょっと怒っている感じ)

 

ポーリン2:<沈黙>

 

ポーリン1:「ちゃんとトレーニングして、体重を5kgくらい減らして、また出直したほうがよいのでは?」

 

ポーリン2:「ゆっくり歩けば・・・」

 

ポーリン1:「ゆっくり歩いたら関門に間に合わないよ。間に合ったとしても、寝る時間も取れないし、ペースがさらに落ちるって知ってるでしょう?」

 

ポーリン2:「頑張って睡魔と戦うよ。ほら見て、こうやって。(頭を自分のこぶしでコンコン叩く)」

 

ポーリン1:「もうほんと。バッカみたい!痛いからやめろよ!」

 

<途中でまた後ろから何人かに抜かされる>

 

ポーリン1:「ポーリン、たぶんビリっ子だと思うよ。」

 

ポーリン2:「うん」(しょぼん)

 

ポーリン1:「もうちょっと早く歩けない?」

 

ポーリン2:「ちょっと厳しいっす」

 

ポーリン1:「だっせー」

 

ポーリン2:<沈黙>

 

<暗い山道を一人でしょんぼりトボトボ進む>

 

ポーリン1:「お!
  ね、見て見て。分岐についたよ。暗いし眠いし疲れたし、今のあなたには分水嶺は厳しいよ。もうここで素直に下りちゃおうよ。」

 

ポーリン2:「いやだ」

 

ポーリン1:「頑固なヤツだ。もう知らん!勝手にやって!」

 

<険悪なムード>

 

 

 

ポーリン2:「あ!鷹ノ巣山避難小屋に着いた!人がいっぱいいるよ!」

 

ポーリン1:「おお!ほんとだ。着いた!ちょっと休もうか。あのベンチで寝たら気持ちよさそうだよ」

 

ポーリン2:「だめだめ。今足を止めたら終わっちゃうよ。」

 

ポーリン1:「え~ベンチスルーしちゃうの?」

 

ポーリン2:「うん。人がいっぱいいてガヤガヤしてるの嫌だし。どっか途中でふかふかスポットを探して15分だけ寝よう。」

 

ポーリン1:「了解っす!」(ポーリン1、ちょっと前向きになってきた)

 

 

 

<途中で美容師のやまちゃんや鈴木ブルースさんに会ってちょっと元気をもらう。うのちゃん、ひろさんと伊藤さん、そしてトラ山チームにも会う。でもみんなに着いていけず再び置いていかれて一人で歩き続ける。>

 

 

~つづく~