6月のナビゲーターを務める望月千幸さんは、もともとロードの世界で実業団として「走るのが仕事」だった人!
走ることが大好き、そしてまじめでストイック。でも女子力も高くて、お菓子作りが得意なステキな女性。
今回、シンデレラのために、お住まいの長崎から来てくださいます♪そんな望月さんこと「もっちー」のご紹介&インタビューです。
プロフィール
望月 千幸
長崎県平戸市出身。高校卒業後は群馬と大分の実業団陸上部で長く活躍、2016年11月にスペインで開かれたウルトラ世界選手権女子団体優勝を花道に現役を引退した。
2011-13年 別府大分毎日マラソン 3連覇
2014-15年 サロマ湖ウルトラマラソン100㎞ 2連覇
2014年 IAU世界選手権/カタール 個人:銀メダル、団体:銀メダル
2016年 IAU世界選手権/スペイン 個人:7位、団体:金メダル
直後に本格的にトレイルランを始め、2017年の白馬国際でいきなり優勝。トレイルラン歴は短いが伸び盛りの女子トレイルラン界ホープ、ロードで培った経験を活かし今後の活躍が期待される。現在は地元長崎のアウトドアショップに勤めながら、トレイルラン講習会の手伝いをしたりしている。
●子どもの頃から走るのが大好き
トークメンバー:ポーリン(以下 ぽ)・望月千幸(以下もっちー)
ぽ:
子供の頃はどんな子供だったのですか?
もっちー:
生月島というキリシタンで有名な島で生まれ育ち、とにかく走るのが好きでした。中学校には陸上部がなかったのですが、寄せ集めチームで県の駅伝大会に出たら結果が良くて県内の陸上強豪校の監督の目に止まり、高校ではその監督さんの家に下宿させてもらいながら通いました。兄と姉の三人きょうだいでみな運動好きですが、兄はバレーボールをやっていたりして走るのは私だけ。でも仲は良くて、英語教師をやっている兄は、私が海外遠征した時にはいつもついてきてくれました。
ぽ:
卒業後は実業団に?
もっちー:
群馬の会社から声を掛けてもらって、最初はマラソンを頑張っていて、その後大分の別の会社に移りました。ずっと日の丸を背負って走りたいと思っていたのですが、マラソンではなかなかそこまでたどり着けず、途中からウルトラに転向しました。
ぽ:
現役時代はどれくらい走るの?
もっちー:
走るのが仕事だったので、月に1000キロくらい走っていました。大分ではウルトラをやっていたのは自分だけだったので、合宿では他のメンバーがトラックで練習している間、監督に言われて(百名山の)九重まで往復したりしました。山頂まで1時間かけて駆け上がり、山頂で写真を撮って戻ってくるのです。行って帰って6時間くらい。そんな練習を月3回くらいやっていました。
ぽ:
走るのが嫌になることはなかった?
もっちー:
今まで一度もないです。痛くてもずーっと走っていて、一度ポキッと音がしてそこで初めて疲労骨折していることが分かったこともありました。ロードでも山でもランニングは続けていたい。
●ねじねじのトロフィーが欲しい!

ぽ: トレイルランはいつから始めたのですか?
もっちー: とにかく日の丸を背負って走ってみたかったので、2016年に100キロの世界選手権日本代表に選ばれてスペイン大会に出場しました。国別団体戦では上位3名の成績で勝敗が決まるのですが、女子団体で優勝できて夢が叶いました。同じ年に菅平で生まれて初めてトレイルラン大会に出たのですが、運良く準優勝。その時に信越五岳の入賞トロフィーの写真を見せてもらい、「えー、なにこのねじねじ!?私も欲しい!」と思ってトレイルランを始める決心をしました(笑)。
ぽ:
ふだんはどのようなトレーニングをしている?
もっちー:
アウトドアショップが午後からの勤務なので、朝ロードを20キロくらい走ってから出勤します。帰りも気が向けば5キロくらいを走って帰ります。休みの日は山に出掛けます。大会はまだあまり出ていなくて、2ヶ月に1本くらいです。
ぽ:
充分出ていると思うけど(笑)。
もっちー:
去年は6本くらい走りましたが、今年はもう少しターゲットを絞って出場しようと思っています。いずれは100キロ超のエンデュランス系のレースに出たい。
●料理りと手芸が趣味
ぽ:
ランニング以外は、ふだんどんなことをしていますか?
もっちー:
実は料理やお菓子作りが大好きで、ご飯も自分で作るし、クッキーやパンもよく焼きます。ショップの講習会でも、時々手作りクッキーを持って行って、休憩時に差入れしたりしています。
ぽ:
女子力が高いんだ!シンデレラでもこれまでお菓子やスープの差入れを出していました。もっとも作るのは私ではなくダンナだけど(笑)。じゃあ、もっちーがシンデレラの講師をやる時はぜひ持って来て♪
もっちー:
ぜひぜひ!あと手芸も趣味です。ビーズでぬいぐるみの洋服を作ったり、がま口を作ったりします。
●もっと自分の世界を拡げたい
ぽ:
もっちーと初めて会ったのは去年12月の伊豆トレイルジャーニーで、今年同じくシンデレラの講師をお願いしている星野緑ちゃんの紹介でした。
もっちー:
緑さんとはゴビ砂漠のレースに参加した時知り合い意気投合して、その後他のトレイルラン大会でも会う機会がありました。
ぽ:
今回ひょんなきっかけからシンデレラの講師をお願いすることになりましたが、なんで引き受けようと思ったのですか?
もっちー:
自分はまだトレイルランを始めて日が浅いし、ふだんは九州で活動しているので、もっと世界を拡げたいと考えていて、これはチャンスだと思いました。
ぽ:
トレイルランの経験は短くても、走るというスキルに関してはものすごいキャリアを持っているわけだから、そこをシンデレラでうまく伝えて欲しい。
もっちー:
楽しく頑張りたいです。
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ディバズ代表/北村ポーリンのプロフィール
カナダ出身の日系3世。母国語は英語。アウトドアで遊ぶこと、冒険することが大好きで、アドベンチャーディバズの仕掛け人でもある。2002年に来日後、外資系勤務を経て、アウトドアをもっとたくさんの人々に楽しんでもらいたいと思い、2008年にディバズを立ち上げる。アドベンチャーレース出場多数、OMM、分水嶺、PTLなど国内外で長距離トレイルレースにも積極的に参加。ウィルダネス・ファーストエイド(WFA)50h資格取得。
